シリーズAで10億円を調達したestie採用広報を振り返る

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estie 広報/PRの田渕です!

ありがたいことに2022年1月のシリーズAラウンド資金調達と連動した広報関連の施策について何度か「その時の話しを聞かせてほしい」とご連絡をいただくことがあったので、誰かの役に立てばいいなと思いながら振り返ります。

誰に読んで欲しいか

  • 資金調達と広報施策をどう絡めたいか悩んでいる方
    • シリーズA、BtoB SaaS、採用に全振り、ほぼインハウス。この辺のワードが気になる方には参考になるかもしれません
  • スタートアップ広報経験者の方
    • 1人広報の限界が来ています!estieがより高く大きく羽ばたいていけるようアドバイスいただけると嬉しいです。今後の広報を手伝っていただけるともっと嬉しいです

estieの概要

本筋ではないので、さらっとご紹介。

  • 資金調達
    • シリーズAで10億円の調達
    • 既存投資家であるUTEC、GCP、新規投資家としてグローバル・ブレインが引受先
  • estieとは
    • 「産業の真価を、さらに拓く。」をPurposeに掲げる、不動産業界特化型SaaS企業
    • メンバー32名、うち広報は1人(2022/1 時点)
    • estieでは、巨大な不動産市場において産業のアップデートを実現すべく、日々事業運営をしています。不動産業を「さらに拓く」ためにも、複数プロダクトを開発してミルフィーユのように積み上げていく必要があります。

より詳しい話はこちらの記事かMeetyにて!

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資金調達時の広報における目的

estie目下の課題は「エンジニア採用」です。
特に自然応募数が少ないという点で、認知度の向上を図っていました。

スケジュール感

資金調達についての情報共有は行われていたので、半年ほど前から話がいつ進んでもいいように大きめのプロジェクトからゆっくりと進めていました。3ヶ月ほど前にはエンジニア、採用、広報でどのような施策を行うとよいかを考え、リリースの方向性やメッセージ、イベントについて検討を進めていました。

ですが、資金調達のリリース2ヶ月前ごろに事態は急変しました。「リソースに制限かけていない?やれること全部出してみよ。一旦、KPIとかも気にしなくていいから。」と代表の平井からコメントがあったのです。

そのため、急ピッチでエンジニア採用に効きそうなことを洗い出し、チームでスケジュールとタスクを引き直した結果、当初想定より5倍くらいのプロジェクトに進化しました。

余談ですが、こんなに出来るか?筋の良さそうなものに絞った方がいいのではないか?とその当時は感じていましたが、メンバーの積極的な貢献により無事プロジェクトはほぼ完遂されました。リミッターを外してくれる存在は大事でしたし、メンバーそれぞれが積極的だったからこそのプロジェクトでした。

何を行なったのか

ここからはエンジニア採用において、候補者の方々がestieのことを認知し、選考を受けて頂くまでの流れに沿って順に施策を振り返ります。興味のあるところだけ見てください。

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認知

特に今回特別力を入れたことはSNSの拡散です。

estieメンバーは日頃から拡散の協力をしてくれますが、今回はより多くの人に届けるため、期間中の発信強化に立候補してくれた「Twitter強化選手」を軸にして、盛り上げました。

具体的に何をしたかというと、以下2点で、事前に参加者を募ってみんなでやっていきました。

  • 指定のURL拡散する
  • 発信数を意識的に増やす

重要な発信については履行確認もすると事前に伝えていたので、参加してくれる人は少ないかと思っていましたが、結果として8割のメンバーが参加してくれました。これは本当に嬉しかったです。1ヶ月間参加者は駆け抜けてくれました。
結果、「調達当日はestie一色だったね!」と言ってもらえたり、拡散したものにリプが来て久しぶりに話すきっかけになったりしました。


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興味

estieを表す「不動産テック」「商業用不動産」「不動産データ分析基盤」といった言葉から、イメージがパッとできるものではないのでなるべく我々について知ってもらえるコンテンツを準備しました。

特設ページの作成
estie - シリーズAと巨大産業DXへの挑戦

資金調達に関する情報をまとめるために、作りました。

プレスリリースや、初日のツイートは全てこのページに注目が集まるようにしており、記事やイベントへの参加につながるよう意識しています。平井が短いページにメッセージを込めて作ってくれました。
情報をシェアする時に便利だったので、おすすめです

ツールとしてはエンジニアの力を借りずに作れて、誰でも更新できる簡便さからNotionを採用し、独自ドメインの設定を行いたかったのでWraptasを使用しています。これらが便利なことはエンジニア採用ページを作成した際に実感していました。

(以前調べた際は、Superも良さそうだったのですが、料金が安いという理由でWraptasにしました。)

イベント
1/19~2/21の期間で8本のイベントを開催しました。

ポイントとしては、チームのカルチャーやテック領域のトピック・職種別の業務内容など色々な側面からestieを知っていただけるように、社員、VC、社外の方と対談相手を変え、いろんなメンバーが話すようにしています。また、イベントの内容は基本的に記事におこして長く資産になるようにしています。

結果として、300名以上の方に参加していただいたこと、各回質問やチャットも盛んに行われたインタラクティブな会が開けたのでとてもよかったです。

また、副次効果として選考中の方や採用エージェントの方にも参加していただき、estieのことをより知っていただく機会となりました。
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検討

コーポレートサイトのリニューアル
ずっとやりたいと思っていたけれど、タイミングが掴めずなかなか着手できなかったコーポレートサイトのリニューアルに着手しました。知りたい情報に素早く辿り着けるページに生まれ変わっています。

大工事だったので、3ヶ月以上前から準備して採用ページやインタビューページを新設しています。

なるべくestieの雰囲気をありのままに伝えるために、写真やメンバーページにはこだわりが詰まっています。素敵なページになったので、ぜひ見てください!

www.estie.jp

応募

選考へのきっかけとして、まずはカジュアルにお話を聞いてもらう機会を作ることを重視しました。

Meety
ウラ凸 - シリーズA 10億円調達のestieのウラ側へ、カジュアル面談で突撃しよう

カジュアル面談プラットフォームMeetyさんに、企業ページを作っていただきリリースの日に同時公開をしました。ポイントはほぼ社員全員と話すことができる点です。

予想では役員への応募の方が多いかと思っていましたが、実際にはメンバーへの申し込みの方が多く、1人あたり1~2人くらいオファーをいただいたようです。

Meetyのアカウントを作るきっかけになったメンバーも多く、これを機に他社との情報交換や相談に今も使われていて嬉しいです。やってよかった!

よかった点

  • 全社員の注力ポイントとして、一丸となって注力したこと

代表がプロジェクトオーナーになり全社定例でプロジェクトの必要性を伝えて、各自の協力を促してくれました。どうしても業務多忙だと、広報業務は優先順位が落ちてしまうこともありますよね。会社としての注力ポイントということが明確になると広報業務のやる気も変わった気がします。

  • 推進力のあるプロジェクトメンバーがアサインされたこと

上記とやや被りますが、プロジェクトメンバーの強い推進力が必要でした。今回はVPoEの青木と人事の山本が主要メンバーとして参画してくれたので、丸っとお願いすることができました。広報の自分が頑張ればいいと思っても限界があるので、各人がリードしてくれたことが大変ありがたかったですし、それがないと半分もできなかったなと感じます。

  • タスク管理ツールを使ったこと

おそらくどの会社もそうだと思いますが、関わるメンバーが多く、細かいタスクが無限に発生します。estieではちょうどこの頃から、コーポレートチームでもJIRAを使い始めておりタスク管理をしていました。2週間のスプリントでプランニングの時間をとり、進捗管理をしました。

反省点

  • もっと外の力を借りることを検討すべきだった

タスク量が多かったこともあり、自分の経験や知識の中から対応したことも多かったなと反省しています。まだまだやれることはあったと思うので、次回は広報チームを事前に確立させる、ライターさんを探しておく、PR会社さんに事前に相談します。マーケティングの知見がある人とも協業したかった…!

もし、この記事を読んでいる方で一緒に広報してもいいよという方や、マーケティングが得意な方、いいPR会社知ってるよという方がいればぜひ教えてください。

  • 柔軟な方向転換ができる余力を持った計画を

企画してから推進まで時間がかかるので、やっぱり途中で状況が変わりますよね。estieでは企画したものを進めている間に、ビジネスサイドの採用も急務となったのですが、進め出した企画があるので、なかなか追加の施策を打つ余力がありませんでした。

  • イベントを連続して行う場合は先に型化しておくべき

もう書いている通りです。イベント登壇時の注意点や準備する物を事前にチェックリストにしておけばよかったです。のちの自分を救うので次回は真っ先にやります!

おわりに

激戦の採用競争環境において銀の弾丸は落ちてないし、数多あるスタートアップの中から、見つけてもらい、知ってもらい、好きになってもらうことは本当に大変ですよね。

改めて今回のことを振り返り、当たり前のことを愚直にどれだけコツコツできるかが結果につながってくるなと感じています。

もっと具体的なことが知りたい方や、ぶっちゃけこの辺りの数字どうでしたか?みたいな質問があれば、ぜひ個別にご連絡ください。答えられる限りであればお答えしようと思っております。

以下、私田渕のMeetyからでもお気軽に!
meety.net

最後までお読みいただきありがとうございました!

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