シリーズAの10億円調達と、日本を代表するバーティカルSaaSを作る覚悟の話

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はじめまして、株式会社estie(エスティ)の平井と申します。

estieはシリーズAとして、既存投資家であるグロービス・キャピタル・パートナーズ(GCP)、東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)、そして新規投資家としてグローバル・ブレインより、約10億円の資金調達を実施させていただきました。

この10億円の1滴に至るまで、プロダクト・サービスを磨き上げ、お客様への価値貢献に繋がる投資に活用していきます。そしてそれを支えるのは常に、高い志を持った優秀な人材であり、最高のチームを作ることがこの一番の近道と考えています。

この記事では、これからのestieがどんな考えを持って、どこに向かっていくのか、その詳細について説明させていただきます。それでは、行ってみましょう!!!

そもそもestieって何の会社なの?

社会インフラとしての不動産業界

株式会社estieは、2018年12月に創業した不動産テック企業です。住宅は人々の生活を、物流施設は皆さんの快適なネットショッピングを、そして僕たちestieが注力するオフィスは社会の価値創造を支える重要な産業です。この社会インフラというべき不動産業界は、長年積み重ねてきた先人たちの努力によって発展してきました。

ところが、2020年4月の緊急事態宣言以降、顧客(= テナント企業と呼ばれます)の需要が激しく変化するようになり、今までの業務におけるベストプラクティスは否応なく変革を求められるようになります。不動産業界のDX熱がこれまでになく盛り上がったのがこの時期です。

estieは、そんな不動産会社がより良い顧客(テナント企業)サービスを実現できるように、データとテクノロジーに支えられた業務基盤を作る仕事に取り組んでいます。現実に存在する「不動産」をデジタルな世界にモデリングし、その供給サイドから需要サイドまでの一貫したデータフローを整えるチャレンジです。

ようやく不動産テックが注目されるようになった2021年

不動産業界は長らくITスタートアップと距離がある産業でした。歴史が長く、規模が大きい。そしてプレイヤーも多様です。しかし、2021年はそんな耳目を集めづらい不動産テックが初めて注目を浴びた年でもありました。

2021年9月、スタートアップの登竜門として名高いIndustry Co-Creationサミットのスタートアップ・カタパルトでestieが優勝させていただきました。手前味噌ながら、このときのピッチは現在のestieをよく表すものになっていると思いますので、興味を持っていただけた方はぜひこちらをご覧ください。

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同じくスタートアップの世界での有名ピッチイベントの一つである2021年10月のB-Dash Campでは、不動産テックのResmileさんが優勝されています。

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日本を代表するバーティカルSaaS企業に

Industry Transformationはめちゃくちゃ面白い

さてこの様に、一定の注目をいただけるようになった「不動産テック」ですが、特にSaaSの世界では、バーティカルSaaSと呼ばれる領域に属しています。One Capitalさんが作成されているカオスマップを引用しますと、医療、飲食、物流、教育、建設、そして不動産など、産業別で企業群が表示されています。

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これらの企業は漏れなく産業変革(Industry Transformation)を目指しており、歴史があり、巨大な産業の10年後のスタンダードを作ろうとしているんです。巨人で言えば医療業界のM3さん、スタートアップの世界では建設業界のANDPADさん、医療業界のUbieさんなどがこの潮流を牽引していますね。

このIndustry Transformationですが、実はめちゃくちゃ面白いんですよ。まずは何より奥が深い。長年蓄積された産業毎のノウハウは一朝一夕では理解できませんが、知れば知るほど良く出来ていて完成されている。しかし!ITの力はまだまだ活用できていないため、僕たちスタートアップが頑張ることで次の100年の業務インフラを作ることができるんです。しかもお客さんとの距離が極端に近いので、業界各社のベストプラクティスを融合しながら、お客さんと一緒にプロダクトを作り込んでいけます。

estie流のマルチプロダクト戦略

僕たちも職種を問わず、常日頃からお客さんと対話をしています。エンジニアでもデザイナーでもお客さんに意見を求めることができます。極端ですが、弊社CTOのなりは1日顧客のオフィスに突撃訪問して仕事をすることもありました。

そうしていると、スタートアップをやる上で最も重要な顧客のペインに数多く触れることになります。しかも、それが既存プロダクトと繋がっているんです。「ここで蓄積したデータがこの業務に使えるな」「このお客さんと別のお客さんは全く違うように見えて実は同じ仕事をしているな」といった発見が数多くあります。すぐさまそれを製品化することで、バリューチェーンの上流から下流まで、全ての業務に対してプロダクトで貢献できる可能性が生まれる。これが先ほど記載した「次の100年の業務インフラ」を作れる可能性に繋がっています。

今回のシリーズAを経てestieは、同時多発的に複数のプロダクト(つまりestie proという大きな枠組みの中で顧客業務をサポートする異なる機能群)を展開する「マルチプロダクト戦略」を採用していきます。フォーカスが大切とされるスタートアップの世界ではアンチパターンとされる戦略かもしれませんし、調べても少なくとも日本ではこのノウハウは多くありません。estieがマルチプロダクト戦略を遂行するベストプラクティスを発明・確立して、バーティカルSaaSの世界を一歩前に進める存在になりたいと考えています。

※もちろん盤石な第1の矢が重要なことは言うまでもありません。estieも最注力は既存プロダクトですし、直近1年半以上15% MoMほどでMRRが成長し続けています。

10億円の資金調達で最高のチームを作る

模索1年、事業1年、チーム1年

estieは「産業の真価を、さらに拓く。」というPurposeを掲げています。僕たちの強みを抽象化すると「現実世界(例えば物理資産としての不動産)の複雑性をデジタルにモデリングすること」であると考えており、先ほど書いたようなドメイン知識を多く持つお客さんとの共創によってIndustry Transformationを実現できると信じています。

業界の歴史、積み重ねられた先人の努力をリスペクトし、業界とともに未来を描いていくことに情熱を注ぐ。Disrupterではなく、Enablerでありたい。こういった想いを持ってプロダクトに向き合っています。グロービス・キャピタル・パートナーズ(GCP)、東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)、グローバル・ブレインといったVCも、この「estieであれば、困難なIndustry Transformationをやり切るであろう」と信じて、創業3年の僕たちに10億円もの資金を投資してくれています。

これを何に使うのか。それは、2021年の1年間常に向き合い続けてきたチームです。

詳しくは下記の記事に譲りますが、2018年12月に創業したestieでの僕の役割は、事業模索期の2019年、事業急成長期の2020年、そしてチーム作りに向き合ってきた2021年に大別されます。

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これからのestie

2022年、創業4年生のスタートアップ社長として、より一層組織のスケーラビリティを増幅することに重きを置きたいと考えています。

僕たちは創業以来、プロダクト開発の重要性を高く認識し、常にSWE/Designer/QA/PdMからなるプロダクト部門が会社の半数以上を占める存在でした。例えば、デザイナーはVP of Designあらけんをはじめとしたメンバーの獅子奮迅の活躍により、2022年1月時点で4/32人と全社員の約12%だったりします(バーティカルSaaSでは異常に高い数値だと思います)。

2022年のestieは30→80名へと組織を拡大しつつも、このプロダクト重視の姿勢は守りつつ、トップマネジメント、オペレーション(ビジネス)部門、コーポレート部門の各部門を強化し、自律的で拡張性の高い組織を全員で作っていきたいと考えています。

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僕たちestieの挑戦に少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひこちらのページを覗いてみてください。自律的な小ユニットに分かれつつも、全社一体で巨大な産業のDX/IXに挑戦するestie、今が面白いですよ!

seriesa.estie.jp

オンラインイベントのご案内

estie(エスティ)は2022年1月12日、約10億円のシリーズA資金調達を発表いたしました。調達した資金を活用して、商業用不動産業界のデジタルトランスフォーメーションをより加速すべく、「estie pro」を拡張するマルチプロダクト戦略を展開。これを支えるべく、組織規模を1年で2倍以上に拡張させる計画を発表いたしました。

これに伴い、始動から3年足らずのスタートアップがシリーズAで10億円(累計14億円)もの資金調達を実施できた背景と、それを支える事業成長の裏側を語り尽くすイベントを開催します。投資家がどのようなポイントを評価し、estieに大きな期待をかけてくれているのかを赤裸々に公開いたします。

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