行ってよかった?RubyKaigi 2022に参加したメンバーに教えてもらった

エンジニアの松本です。RubyKaigi 2022に参加したメンバーにRubyKaigiの様子を教えてもらいました。

メンバー 一言
eririn 今回のRubyKaigiはスタッフとして参加した。
toku Ruby歴は社会人になってから数年。学生時代はLLVMとか少し触っていた。RubyKaigi 2022の前にfursichと書いたYJITの記事のおかげで色んな人と話せた。
fursich おしゃべり関西人。業務ではRustを書いている。RubyやRailsのコントリビュータでもある。
matsumoto 和歌山育ち。普段はRustやTypeScriptを書いている。

三重は食べ物が美味しかった

m: 三重県の津市でやってたと聞いたのですが、Rubyと三重って縁があるんですか?

e: 今年はRuby3にちなんでダジャレで三重に決まったらしい。

f: 毎年場所を変えている。東京でやっていたこともあるけど、海外の人も来ることもあって近年は日本三景を巡ろう、美味しいもののある場所にしようってオーガナイザーが動いてくれているみたい。

m: 三重は何が美味しかったですか?

f: 伊勢湾が近くて海産物が美味しかった。

e: 松坂が近いので松阪牛が美味しかった。

t: 地元の居酒屋とかも行けましたね。

f: 地元の商店街にもRubyKaigiキャンペーンみたいな感じでクーポンをいただいて、暖かく迎えてくれていましたね。

e: ローカルオーガナイザー・ローカルスタッフや行政の方まで協力してくれていて、お弁当とかもRubyKaigi用に用意してもらえたりしたんですよ。

eririnはスタッフ参加

m: 今回eririnさんはスタッフとして参加したと聞いたのですが、どういう経緯でスタッフになったんですか?

e: Rails Girlsに参加した時にRubyKaigiオーガナイザーのmatsudaさんが人手が足りていないという話をされていたので、手伝いたいと思ってエントリーしたら運良く選んでいただけてスタッフができました。

m: スタッフってどんな雰囲気なんですか?

e: 具体的な仕事は私のnoteに書いているのだけど、まとめると楽しかった。Ruby界隈の有名人と一緒にやってる感があって距離感が近いし、先輩のスタッフから教えてもらったりもできた。参加者からも感謝の声をもらって色んな人と話せたな。

f: 僕も前職の同僚とかと旧交を温められました。

t: fursichさんにYJITの記事書いた人だよって紹介してもらって、色んな人と仲良くなれました。知り合った人のスポンサーブースに遊びに行ったり、逆にRubyist向けの特別賞を用意したAHC014の宣伝をさせてもらったり。

ブース巡りがしやすいカンファレンス

t: スポンサー企業の人達はチームで来ていて、各社の技術スタックについて聞けたり、CTF的な問題があったり楽しかった。

f: お昼の時間にブースめぐりやすかったですね。大部屋になっていてノベルティもくれるし。

t: おやつの時間もありましたね。

e: 3日間地元の違うお菓子が出たり、ローカルオーガナイザーの方がRubyKaigiのロゴが焼印されたカステラを用意してくれたり。

特に面白かったセッションは?

m: 特に面白かったセッションはありますか?

t: ShopifyのRuby infrastructureチームが複数セッションを持っていて、それらが面白かった。お互いに全体像を理解している人達がそれぞれの担当部分を話している感じで世界観があった。2日目のObject Shapesの話も面白かった。

e: nay3さんの話が初心者に寄り添ってくれていて記憶に残ってる。RuboCopって便利だけと常に正しいわけではないよねって話で、それに従わないほうがいい場合があって、独自テンプレートを作っていて、こういうふうになったらいいんじゃないかという提案までしていて、共感できた。The Better RuboCop World to enjoy Ruby - RubyKaigi 2022

f: 僕はYJIT関係、Object Shapesやクロージングセッションかな。YJITの話はtokuさんと一緒に論文を読んだりしたのだけど、好奇心でもっと知りたくなった。実用的な内容だとメモリリーク監視の話も期待感があってよかった。1%程度のサンプリングで本番環境でのメモリプロファイリングをとろうという試みで、うまく行ったら是非利用してみたい。あとShopifyの人のnative gemの特定パターンのmemory leakを自動で捕捉するようにした話。

e: 後日YouTubeで復習できるようになるのでそれを見てもらってもいいかも。

Ruby好きが現地に集まる意味があった

m: 全部オンラインでも見れるなら、わざわざ現地に行かなくてもいいんじゃないかとも思うのですが、実際行ってみてよかったことはありますか?

e: この2年間リアルでやるイベントが難しい状態でコミュニティに会いたかったという気持ちが溢れていた気がする。超久しぶりの人やリアルでは初めましての人とたくさん会えてよかった。

t: CRubyの開発をしている人はRubyよりもCを書いている人が多いみたいなところがあって、C言語レベルの話も多くて楽しかった。トピックとして難しいものもあるので、「廊下」というキーワードでツイートしている人がいう、他の参加者と「どこまで分かって、ここから分かってない」とか話ながら理解を深められて良い体験だった。

f: 僕も低レイヤーの興味あるセッションを聞いてみて、分からなくても隣にCSを研究していた専門家(tokuさんのこと)に聞いてリアルタイムで質問できるってのは嬉しかった。逆に他の人に説明する中で理解の浅いところに気がつくこともあった。

t: 対面で口頭だからこそ分からなさのレベルを共有しやすい感じがしましたね。

e: noteにも書いたけど私も今やっているOSSのC言語の部分をRubyコミッターの須藤さんに30分も解説してもらって、めちゃくちゃ貴重な時間をいただきました。

f: あとは「みんなRuby好きだよね」という前提で話せるのが良かった。

e: Ruby好きが集まっているというのが感じられましたね。

t: 確かにRuby文脈じゃないと型ある言語でやればよくない?ってなる部分をRubyでどうするかという議論とか。

matsumotoは終始Ruby大好きそうな3人を見て、Rubyの勉強してみるかと思ったのでした。

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またKaigi on Railsにはestieもスポンサーをしています。そちらも楽しみです。

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