estieをワールドクラスの会社にする覚悟

はじめまして、2022年10月にestieのCFOに就任した上田と申します。投資銀行・投資ファンドを経て2022年9月にestieに入社しました。ここでは自己紹介を兼ねてこれまでの経歴と、estieへの参画を決めた理由、そしてこれからの取り組みについて書きたいと思います。

【プロフィール】上田 來(うえだ きたる)
大学卒業後、日興シティグループ証券にて投資銀行業務に従事。モルガン・スタンレー・キャピタルを経て、アドバンテッジパートナーズにて日本及び東南アジアのバイアウト投資や投資先の経営支援活動に従事。その後ペルミラ・アドバイザーズの東京及び香港拠点にて、国内外のテクノロジー企業へのグロース投資を担当。2022年9月にestieに参画し、同年10月にCFO就任。早稲田大学政治経済学部卒、Wharton MBA(2015年)。

これまで何をしてきたのか

まずは自己紹介も兼ねて、これまでの経歴を紹介したいと思います。一旦学生時代まで遡ります。幼いころから世界への憧れがあった私は、学生時代にアジアの国々を旅する中で開発途上国の発展に貢献したいという思いを持ち、漠然と世銀で働きたいと考えるようになりました。調べると、世銀では最低限の学歴として大学院に行く必要があると分かり、まずは投資銀行で働き、数年後にMBA留学をするプランを立てました。首尾よく投資銀行入社でき、一通りのジョブローテーションを経た後は、バブル崩壊後に苦しんでいた日本の産業に貢献したいという思いから、主に製造業界の担当としてM&A/資金調達のアドバイザリーに従事しました。

その後、アメリカのビジネススクールであるWharton Schoolに合格することができ、留学中の夏季インターンも世銀グループであるIFC Asset Management Company (IFC AMC) で行うことができるようになりました。ここまでは学生時代の計画通りです。しかし期待していた本採用のプロセスが中断してしまうという挫折を経験。心機一転、東南アジアで働くことを思いつき、二年生の後半にシンガポールに飛びました。シンガポールでは、Whartonの提携先であるINSEADの授業を受けながら就職活動をし、縁あってアドバンテッジパートナーズのアジアファンド立ち上げチームに参画することになりました。開発金融とは異なりますが、民間での投資を通じて東南アジアの経済発展に貢献できると考えたためです。

アドバンテッジパートナーズでは、東南アジアと日本のバイアウト案件を半々で担当することになり、プロフェッショナルとして非常に充実した時間を過ごしました。しかし、元々海外志向が強かった私は、海外で働くことも含め、よりグローバルなプラットフォームで挑戦したいという気持ちが強くなり、縁があったペルミラに参画することにしました。

なぜスタートアップに転職しようと思ったか

ペルミラは成長企業へのバイアウト及びグロース投資を行うグローバルなPEファンドです。私が入社した頃は世界で投資プロフェッショナルが100名程度と、数兆円のファンド規模に対して非常に少数で運営されていました。当初は香港オフィス、その後東京オフィスに勤務しましたが、メンバーが少ないため所属拠点に関わらず世界各国の案件に関与することが出来ました。コロナ前は投資検討のため月曜の朝に東南アジアに渡航し、木曜・金曜に香港オフィスに移動してメンバーと投資委員会の準備をし、週末家族のいる日本に帰る、ということを何週か続けたことすらあります。

このような働き方はタフではありましたが、グローバルなメンバーや先進的な海外企業の経営陣から刺激を受けながら協働する日々をとても気に入っていました。しかしコロナ禍でwork from homeがメインとなり、そのような心境にも変化が生じます。また、その頃から仕事を通じて日本国内でも様々なスタートアップの経営陣の方々とお会いすることが多くなりました。年齢の近い彼・彼女らが資金調達を行いながら、社会的にもインパクトのある革新的な事業に取り組む様子を見て、徐々にスタートアップの魅力に惹かれていきました。

estieとの出会いとデューデリジェンス

元々、estieの中の人とは転職面談をするまで一度も会ったことがありませんでした。(実をいうと、1年前にWhartonの優秀な後輩がマッキンゼーを辞めestieに入社していたことはFacebookの投稿で見ており、「たぶん良い会社なんだろう」というぼんやりとした印象を持っていたくらいです。)しかしエージェントの方に勧められ、代表の平井や取締役の束原・岩成と会ってみると「これは業界のあり方を一変する力を持ったすごい事業だぞ」と感じました。また「産業の真価を、さらに拓く。」という会社のPurposeも、日本の産業の再興や途上国の開発を志していた自分に共鳴するところがありました。

ただ今回の転職は「これまでのキャリアと将来の時間の投資である」と考えていたこともあり、慎重にデューデリジェンス(精査)を行いたいと思いました。そのため不動産テックや不動産業界に造詣の深い前職時代の先輩や、estieへの投資検討をしたことのあるVCの友人にヒアリングをかけました。また日本の何周も先を進んでいるアメリカの事例を学ぶため、不動産投資家として不動産テックに日々触れているMBA時代の友人ともzoomをし、更に彼に紹介してもらったアメリカの大規模な不動産テック企業の経営者とも面談を行いました。

こうしたインタビューを通じて得た新たな気づきを質問としてまとめ、平井•束原に対して長文の質問リストとしてメールで送りました。さすがにやりすぎかなと心配もしましたが、二人は即返事をしてくれ、後日私の質問に対し嬉しそうに回答してくれたことが印象的でした。彼らの回答内容はロジカルなだけではなく、分からないことは分からないと伝えてくれた誠実さにも好感を持ちました。(ちなみに入社後束原から「投資家でもこの量の質問を送ってくる人はいなかった」と言われたので、やはりやり過ぎだったようです 笑)

なぜestieに決めたのか

デューデリジェンスを経て出した結論は要約すると以下のようなものです。

①日本の商業用不動産業界は世界でもトップクラスの規模を持つ市場である。

②商業用不動産テックで先行しているアメリカ市場ではestieにとって良いベンチマークとなる成功事例が複数存在している。

③上記にも関わらず国内の競争は緩やかであり、estieはまだ規模が小さいながらも先行者としての優位性を有している。

④estieの経営陣は、これまでに出会ったワールドクラスのトップマネジメントと比べても遜色ないポテンシャルを持ったメンバーである。

これらの詳細についてはここでは割愛しますが、ワールドクラスのスタートアップを目指せる諸条件がこれほど揃った国内アーリーステージのスタートアップは稀有です。自分がこの会社で新たな挑戦できるとしたら、それは願ってもいない素晴らしい機会なのではないかとワクワクしてきました。

一方で、投資である以上成功の確度が一定程度高くなくてはなりません。また家族もいる身なので、アーリーステージの会社に飛び込んでしまってよいか最後まで悩みました。そんな中、当時エグゼクティブコーチングを受けていた講師から「estieの話をしている上田さんの顔が一番明るいですね」と言われ、言語化出来ない自分の本心と向き合うことが出来、自分が求めているものはこのワクワクなんだと決心がつきました。また家族に対しても、「自分が入社してこの会社をワールドクラスのスタートアップにするから」と大見得を切り、入社の覚悟を決めました。

これから何をやりたいか

入社してからまだ一か月ということもあり、足元ではメンバー全員との1 on 1面談や営業への同行等を通じて事業や組織への理解を深めている段階です。今の時点でやるべきことが完全に見えているわけではないですが、心構えも含めてこれから遂行していきたいことを書きます。

まずは、これまでとは異なる視点を経営に持ち込みたいと思います。estieは優秀且つ人間的にも信頼がおけるメンバーが構築した濃密なカルチャーを持っています。この点は大事にしつつ、他のメンバーとは異なるバックグラウンドを持って新たに参画した自分こそが、多様な意見を持ち込み会社に刺激を与えていきます。

次に、これまで社内でボトムアップ的に積み上げてきた取り組みと、業界全体や海外事例をトップダウン的に分析して見えて来た新たなビジネス機会とを、詳細な時間軸と数字に落とし込んでいきます。すなわち「魂を込めて事業計画を作成する」ことを通じて、会社を一つにまとめる推進力を生みだし、将来の成長に必要な資金を投じてくださる投資家を迎える際の準備をしたいと考えています。

最後に、会社の成長に繋がることであれば偏見を持たずに何にでも挑戦し事業に貢献したいと思います。経営陣の一人である以上、社内外に対して事業成長に対する責任を持っていますし、また自分自身が悩んで決めた選択が正しいものだったと数年後に言えるよう、そしてestieをワールドクラスの会社にする覚悟を持って、仕事に取り組みます。

おわりに

ここまで読んでくださりありがとうございました。

おこがましい気持ちもありますが、estieが持つ潜在力はユニコーンやデカコーンと言われる世界のスタートアップと比肩するものだと本気で考えています。とはいえまだまだこれからの会社なので、今後仲間とともに多くの事業を創出していく必要があります。

この入社エントリを読んでestieに興味を持たれた方。これまでの経験を活かしつつ、更なる成長を続けながら、estieのPurpose実現に向け共に挑戦いたしませんか?

挑戦心溢れるみなさまの参画をお待ちしております!

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