入社半年で、事業責任者になりました。

【プロフィール】齋藤 文也(さいとう ふみや)

1987年東京都生まれ。新卒で入社した森トラストを経て、デロイトトーマツコンサルティングの不動産セクターでコンサルティング業務に従事。その後、野村不動産でビル営業やアクイジション業務を担当。estie入社後はestie proのサービス開発および、ユーザーである大手総合デベロッパーのデータ活用支援を担当し、2022年5月よりestie pro 事業責任者に就任。

私生活では2人の男の子の父としてキャンプやサッカーなどを楽しんでいる。

今までのキャリアを教えてください。

新卒で森トラスト株式会社に入社し、その後デロイトトーマツコンサルティング合同会社に入社。コンサルタントとして、主に建設・鉄道・不動産業界を中心に、戦略・組織周りの経営課題の解決を支援していました。さらにその後野村不動産にて、ファンド向け物件のアクイジション(取得)、オフィス物件のリーシング(貸付)をやっていました。

振り返ると何らかの形で「不動産」に一貫してかかわりながら仕事をしてきたのですが、取得・開発・営業といったいわゆる不動産業におけるフロント業務を経験したのは、野村不動産に在籍した2年間が中心で、どちらかというと「不動産」・「不動産業界」というものに対して半歩引いた立ち位置からかかわってきたキャリアと考えています。

不動産業界の魅力はどこにあると思いますか?

新卒の就職活動のころからずっと不動産業界に関わることにこだわってきました。何でこんなにこだわっていたのか自分でも言語化しきれない部分があるのですが、一人のビジネスパーソンとして動かせる事業規模がとても大きく、尚且つかかわった事業が目に見えて社会や人々の暮らしを支えていけるといった手触り感があるところなのかもしれません。金融や資源など巨大な産業が数多くありますが、こういった魅力はおそらく不動産業ならではなのではないかと考えています。

実際、私自身はコンサルタントとして大規模な再開発事業の計画策定の支援や、実務としての不動産の売買や賃貸に関わってきましたが、どれも1件あたり数十億~数千億円を超える案件を少人数で推進することが求められました。そういった経験をする中で業界のダイナミックさを常に感じ、幸運にも楽しみながらこれまで仕事をしてこれていました。

今までのキャリアの中で思い入れのある仕事はありますか?

コンサルタント時代、専業不動産会社でない企業における不動産事業の非連続な成長を目指す不動産事業戦略策定プロジェクトにプロジェクトリーダーとして関わりました。

プロジェクトではどのような投資戦略を取るべきかの戦略策定をゼロベースで行いました。併せて、戦略を実現するための最適な組織設計、投資判断の基準の整備、アセットマネジメント(運用)プロセスの整備など、顧客実務に入り込み、専業不動産会社と”伍して闘う”ための取組みをすすめていきました。

商業用不動産の運用においては個人や個社に俗人化された知見がアルファ(差別化要素)を生み出すという考え方が主流ですが、この経験を通し、アセットマネジメントの仕組みやインフラを整備していくことでより多くのプレイヤーが高いパフォーマンスを発揮できるのではないかと考えたとともに、自分自身が貢献できるのは、個別の不動産実務を極めるよりも、ある種こういった業界の後方支援(後付けですが当社のPurposeの「産業の真価を、さらに拓く。」のような)的な領域なのではないかと考えました。

すごくやりがいがありますね。そんな中でどうして転職されたのですか?

コンサルタントでのキャリアを終えて、不動産実務を経験をしてみたいという思いから野村不動産に採用していただき、不動産の取得や賃貸など最前線で多様な経験を積ませていただきました。

とても充実した日々を過ごしていましたが、ある日estieのプレスリリース(大手不動産会社におけるestie proの導入リリース)をたまたま発見し、「これだ!」と感じたのがestieに転職する最初のきっかけです。不動産テックは前々から個人的には興味のある領域で気にかけてはいたのですが、どれも住宅領域中心で、自分自身が最も関心のある商業用不動産市場に挑んでいく企業は(私の観測範囲では)中々見当たらなかった中で、「めちゃくちゃ難易度の高い取り組みをする人たちが現れたんだな。そして既存の大手事業者にサービスとして受け入れられていてすごいな」と感じました。

その後色々なご縁もあり平井をはじめとする経営陣とも会話を重ね、ここでお世話になろうと心に決め、2021年9月に入社しました。

estieへ入社する決め手はなんでしたか?

コンサルタント時代、海外不動産テックを調査したことがあって、「日本で同じことが起きたらどんなインパクトがあるのか」というワークセッションをしたことがあるんです。USの先進事例を見て、商業用不動産業界においても情報を開示していく世界がこれからどんどん進むと思ったし、それが日本の不動産業界にとっても望ましい、みんながハッピーになる姿だと考え、なんらかの形で業界DXにかかわっていきたいと感じていました。単純にestieではそれが叶えられるのではないかと思ったからです。

もう一点は、自分のこれまでのキャリアで形成してきたスキルやWillがとてもフィットしているなとおもった点です。私は不動産業界のことが好きで不動産に仕事でかかわれることだけで幸せになれる人間なのですが、働き方や頭の使い方として自分自身バリューを出しやすいのはどちらかというと事業企画やクライアントワークといった、コンサル的な働き方なのではないかとかねてより感じており、直感的にestieでならいいとこ取りができるなと思ったし、これは少しおこがましくて言うのがやや憚られるのですが、面接を重ねる中で、「自分が入ったら絶対この会社スケールするじゃん!」とひそかに思いました。

上記2点が決め手となり、家族持ちの30代の意思決定として色々思い悩みつつも、「ここでestieに行かない意思決定をしたら一生後悔する」と思い、最後は勢いで入社しました。

入社半年ですが、どんなことをやってきましたか?

estieにおけるビジネス系の3職種である「セールス」、「アカウントマネジメント」、「事業開発」の三つ全部を満遍なくやってきたように思います。

セールスでは、大手デベロッパーや不動産投資企業の新規開拓を入社後すぐに取り組み、個人的なハイライトとしては、企業名は言えないのですが開拓が難しかったとある大手J-REIT運用会社様に導入していただいたことですね。

アカウントマネジメントとしては、大手デベロッパー向けを担当していて、estie proにあるデータを用いて、賃料策定や新規の投資判断といった顧客における”コア中のコア”な業務における、データドリブンな意思決定を高度化させるための顧客サポートをおこないました。

事業開発では、新規のプロダクトのプロトタイプを顧客に持っていき、顧客への提供価値の実現に向けた仮説検証を回したり、estie proの顧客価値をより上げるために必要なデータソースの開拓なども行ったりしました。

スタートアップの醍醐味だと思うのですが、自分が会社に与えるインパクトやモメンタムがとにかく大きいです。この半年で仕事でうまくいったと個人的に思っていることがいくつかあるのですが、どれも今までの職場では感じたことがなかった、「(勘違いかもしれないが)会社を成長させた/救った」感を感じられ、「よっしゃあああ!(歳なので心の中で叫ぶ)」という瞬間に数多くであえる嬉しさがあります。

マルチに活躍していますね。

組織が小さいからこそ、マルチに動きやすかったですね。自分ができそうなことは全部拾ってやりたいと思っていたので、3職種全部やっていました。最初は大手デベロッパーのアカウントマネジメントをやって欲しいと取締役の束原からいわれていたのですが、自分のキャリアならセールスもできるんじゃないかと思ったし、目に見える成果を早く出したいという気持ちもぶっちゃけあり、ガンガン自走して(勝手に?)動いてました。

今は、何をしていますか?

22年の5月から、市場調査グループの事業責任者をしています。

今までは取締役が事業責任者を兼務していましたが、今年から本格的にマルチプロダクトを推進させるため、そこに最適化する組織として会社の柱となる市場調査の事業を任せたいという話を受けました。正直、入社半年なのによく任せたな(正気じゃないな)と思いますし、突如として巨大な責任がのしかかることになるので「これがスタートアップか(笑)」と話を伺いながら驚愕したのを覚えています。

いまでは将来を見越した様々なイシューをキャッチアップし、チーム全体を見る立場になったこともあり、社内における事業責任者の要件の高さに目に見えないプレッシャー感じながらも(笑)、自分の経験をアンラーニングしていかねばと新しい挑戦にワクワクしています。顧客に対してインパクトを出したいと常に思っているので、それを実現していく過程においてキャリアが広がるのは嬉しいですね。

CEOの平井が書き殴った事業責任者の要件

今後やりたいことは?

当然、まずは責任者として市場調査グループの顧客価値および事業価値の最大化に取り組んでいきます。まだまだ当事業は発展途上で、estieとして顧客に提供したい価値が100だとすると、まだ1も実現できていない認識です。

価値向上にむけて様々な取り組みを現在検討中ですが、基本的な方向性としてはデータプラットフォームとして顧客の日々の業務に欠かせない、estie proでしか収集できないデータをこれから非連続に増やしていきます。そういったデータは様々な企業様とデータ連携するアプローチもありますが、不動産データはそもそもデジタライズされていないものが大半なので、個人としてはもっと泥臭い情報(人力でしか集められないもの)をオペレーションの工夫により集めていくことで、唯一無二な事業を作っていきたいと思っています。

最後に

estieでは、このような時代の背景を重大なイシューだと思う優秀なメンバーが、本気になって知恵を絞り解決しよう、業界を一歩先に進めようとしています。

私たちの思いに共感し、一緒になって取り組んでくれる方がいらっしゃればぜひ一緒に働きたいです。

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