estieにて未知の業界へ足を踏み入れた坊主が、オフィスビルの煩悩まみれになっていった数ヶ月

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和尚談笑

これは Calendar for estie Advent Calendar 2021 | Advent Calendar 2021 - Qiita 3日目の記事です。

estieの和尚こと宮内 亮輔です。

2021年5月の入社以来、estieでは事業開発を担当しております。

日々、お客様とのコミュニケーションやプロダクトチームとのディスカッションを通じて、自社プロダクトである「estie pro」が不動産業界に広く受け入れられる為の活動を進めていくのが役割です。あと、オフィスビルに関する煩悩(=その事がいつも気になって仕方がないという、良い意味で)をTwitterにてこまめに晒しております。

私からはタイトルの通り、不動産業界未経験の自分が、estieに入社以降どのようにしてオフィス不動産の事業領域へのめり込んでいるかについて、甚だ僭越ながらまとめさせて頂きます。

※これまでの経歴(総合商社:SIer→マレーシア駐在→ベンチャーキャピタル)やestieに参画した背景についてご関心のある方は、こちらのブログをご参照下さい。

私と同じ様に、業界未経験の方(ビジネス系・エンジニア系を問わず)にとっても、オフィスビルって案外とっつきやすいし、奥が深く、estieの事業テーマって結構面白そうかも、ということが少しでも伝われば良いなと思ってます。(業界経験者の方については、ひょっとするとご自身の新人時代を思い出して頂けるかもしれません。)

では、参ります。

入社時点の状況

estieに入社するまでのキャリアの中で、オフィス領域に限らず不動産業界を対象とした事業に関わることがありませんでした。(強いて言うなら、ベンチャーキャピタルで活動していた際、投資先のオフィス移転に関する議論が数回あった程度)

「都心5区」とはどこを指すのか、1坪が何平米か、と言う基本的なことも知らず、仕事や生活においてビルの名前を気にすることはほとんどありませんでした。

本当に一からのスタートだったと思います。

何から始めたか

とは言え、Day1からいきなりお客様とのコミュニケーション機会があることから、とにかくまずは業務と並行してインプットを進めて行きました。

商談に同席し、とにかくメモ→調べるの繰返し

まずは他のメンバーの商談に同席し、お客様との会話内容を一言一句漏らさずにメモ魔となり、後で全て意味を調べる、ということを繰り返しました。

業界情報にどっぷり浸かる

並行して、業界に関する入門本(一部はより専門的なもの?)を読み進めました。estieには社内ライブラリーがあり、キャッチアップに必要な書籍等が揃っています。参考までに実際に読んだ本は以下の通りです。

 * 地域価値を上げる都市開発: 東京のイノベーション

 * 不動産テック 巨大産業の破壊者たち

 * 図解入門業界研究 最新不動産業界の動向とカラクリがよ~くわかる本

 * 図解入門ビジネス 最新不動産ファンドがよ~くわかる本

 * 講義形式でわかりやすい不動産ファンドの教科書

 * 不動産投資市場の研究―1992年から2011年の市場変遷と投資行動の二十年史

 * 不動産ファイナンス大全

また、estieでは定期的に社内勉強会を開き、上記のような知識関連のインプットについてメンバーが順番に社内講師を務め、担当テーマについて全体共有をしながらディスカッションを通じて理解を深め合う場も設けています。

あとは、記事の内容がすぐには理解出来なくても、業界紙(日経不動産マーケット月刊プロパティマネジメント等)に毎度目を通していました。

estie proを使い倒す

そしてこの記事を見ることと合わせ技で取り組んだことが、自社プロダクトでもあるestie proを使い倒すことです。業界ニュースに目を通し、オフィスビルの売買取引やテナント移転に関する情報へ触れる度に、estie proで対象となっているオフィスビルを検索し、詳細情報(ビルのスペックや賃料水準、テナント入居情報等)の確認を行うことを習慣化してみました。例えばテナントの移転元物件と移転先物件とを比較し、移転元に比べて賃料単価水準が結構高いが、狭い区画の物件を移転先に選んでいるということが実際に確認出来たり、移転先物件と同レベルの物件に関する募集が近隣エリアでどれくらい出ていたのかということついて、estie proを使い倒すことで業界未経験の私がパッと一瞬で確認出来たりしました。

(4)そして街に出る

そして、やはり机上の情報確認だけでは飽き足らず、実際に外に飛び出して、物件そのものを目と足で確認することで、一度調べた物件に関する情報が立体的になり、血となり肉となる感じです。

都内の主要オフィスエリア(麹町や虎ノ門周辺等)において、真夏日に汗だくの坊主男性が駆けずり回って写真を撮りまくっている、というような怪奇現象が定期的に発生していました。

やってみて気づいた面白さ

物件に関する情報を調べていくことで、いくつかの面白さに気づくことが出来ました。

社会人人生の思い出がオフィスビルを通じて浮かび上がって来たこと

まず、今までオフィスビルそのものについては注目して来なかったものの、実はこれまで間接的にかなり多くの物件との接点があったなと思い当たりました。新卒採用の就職活動時に訪れた(昔むかしの話ですが)ビル、社会人になりたての当時からお世話になっていたお客様が入居しているビル、業務上日々やり取りをしていたグループ会社各社のビル、SIer時代に新規商材として取り扱った外資系ITベンダーの入居ビル、ベンチャーキャピタル時代の投資先企業が入居しているビル、等々。社会人人生の思い出の様なものがオフィスビルと共に立体的に地図上で浮かび上がってくる様なイメージです。

テナント企業の移転背景に経営の意思決定が存在していること

次に、オフィス移転という事象の背景にテナント企業の重要な戦略や意思決定がありそれを辿るのが面白いということです。コロナ禍により、リモートワークが定着してきたとは言え、企業にとっての本拠地であるオフィスの存在は重要です。かつ、その重要なオフィスを移転するという背景には、事業・組織の急成長やリストラクチャリング、M&Aや販路拡大、人材採用の強化等、経営上重要な目的が存在していることが多いです。

同じビルでもテナントの状況によって価値が変わり得るのでは、ということ

さらに、上記の様にテナント各社が経営戦略に基づく意思決定によってオフィスを移転するのですが、当然各社各様に置かれた状況や経営方針は異なる為、そのビルが持つ価値(及び価格)がテナントにとってのタイミングやニーズに応じて変わり得るんだなという印象を持ちました。同じビルを退去するテナントもいれば、同時に入居してくるテナントも居て、ビル間でのテナント移転が定期的に交差する大掛かりなパズルの様なマーケットだなとも感じています。

徐々にどうやってのめり込んでいったか

上記のような行動を取り、気付きを得た結果、入社2ヶ月ほどしたころから以下の「症状」を発症しております。

アポ前に館銘板/案内板(※)確認の寄り道をしてしまう 

(※)そのビルの入居テナントが階数別に明記されたボード。ビルの1Fロビーに設置されていることが多い

まずは、アポイントで先方へ伺う道中、気になるビルの館銘板/案内板を覗き込んでテナント入居状況を確認してしまうという症状です。この症状につける薬はないので、対症療法として、アポの設定時刻に対して余裕を持って出発することを心がけています。アポがない時でも思い立ったタイミングで特定のエリアに絞って館銘板/案内板情報の収集することもしばしばです。尚、撮影時には必ず警備員に一言断ってから撮るのが流儀です。

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estieには、主に外回りをしているメンバーが出先で収集した館銘板情報を共有するSlackのチャンネルがあります

休日もオフィスビルのことが気になってしまう

先ほどの例は基本的に業務時間内の話ですが、休日に家族と街を歩いていても、通りすがりのオフィスビルや駅周辺の空き区画、建設中現場の看板等があるとキョロキョロしたり立ち止まったりしてしまう症状が出始めます。これは妻だけでなく、娘にもしっかりと注意をされるので、正直治したいですが、しばらく治る気がしません。夏休みに実家(札幌近郊)へ帰省した際、朝一でフラッと札幌駅周辺に一人で繰り出し、主要ビルを片っ端から回って午後帰宅するなどということもありました。

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2021/08/08(東京オリンピックの男子マラソンが札幌で行われた日)に、脇目も振らず黙々と収集した札幌駅周辺の館銘板/案内板情報(全110ファイル)のうちの一部

オフィスビルを起点に妄想を繰り広げてしまう

最後は妄想癖です。オフィス移転や物件売買に関するニュース、estie pro、各企業のIR資料をそれぞれ眺めることで、テナント企業がどういう背景・経緯で今回の移転を決断したのか、移転元と移転先の差分(立地、スペック、賃料水準等)は何なのか、移転を提案した不動産事業者がどこをセールスポイントに出来たのか、ということについて、散りばめられた情報から妄想をしてしまうという癖です。この癖をもう少しブラッシュアップさせてestie proの機能に上手く実装して行けたりしないかな、とこれまた妄想しております。

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ある日の移転ニュースを元に妄想した一例

ここまでのめり込めている理由

以上が、estieにて未知の業界に足を踏み入れた坊主(=私)が、オフィスビルの煩悩まみれ(=オフィス不動産の事業領域へのめり込んでいる状態)になっていった数ヶ月のダイジェストです。

元々、前職時代から出向や海外駐在で定期的に場所も業界もガラッと変わることが多く、全身で情報を泥臭くインプット(目で見て、耳で聞き、足を運び、食べる。等々)して適応しながら、アウトプットを出すということが習性になっていた節もありますが、estieというチームにいたからこそ、ここまでのめり込めています。まとめると以下3つの存在が大きいと感じています。

不動産業界に精通したメンバーの存在

CEOの平井をはじめとして、大手デベロッパーや資産運用会社、プロパティマネジメント会社出身者が数名いる為、ふと気になった疑問をその場ですぐに聞けるという環境であるという点は正直かなり大きかったと思います。業界の基礎を身近に学びながら、業界出身ではない自分自身ならではの観点を取り入れた施策を打ち出して行けるように精進していこうと思います。

複雑な情報を顧客視点で解きほぐすestie proとそれを支えるプロダクトチームの存在

別途、プロダクトチームがどこかで詳細な解説をしてくれると思いますが、オフィス不動産に関するデータはまだまだ整備がされておらず、網羅的かつ体系的に収集し・整理をした上でデータベースを構築するというestieの事業の基礎となる部分は非常に難易度が高い取組みだなといつも感じています。そのような粘り強くかつ素早い開発を実現しているエンジニア/デザイナー/PdMを中心としたプロダクトチーム、そしてその結果として生み出されたestie proというプロダクトの存在無くしてはここまで業界にのめり込むことは出来なかったと確信しています。また、プロダクトチームは顧客視点での開発を重視している為、自分自身もしっかりとお客様の声をチームに届けられるよう引き続き精進致します。

estieに期待を寄せて下さる多くのお客様の存在

幸いなことに、estie proは業界内で多くのお客様にご活用を頂いており、皆様が業界を牽引されるプレーヤーの方々ばかりです。そんな皆様から、実際にお客様自身が利用されるシーンやestie proの活用イメージについて直接膝を突き合わせて議論させて頂きながら、隔週〜月一ペースで活用法のアイディアをぶつけさせて頂き、得られたフィードバックをプロダクト及びサービスの改善に繋げ、そのフィードバックを次の打合せでまた直接得ることが出来るという非常にやり甲斐のある環境であり、お客様自身もestie proを活用して業務を変革されようと取り組まれている姿を目の当たりにしながら活動が出来ているということ自体がかけがえのないことだと感じています。このことこそが、のめり込みを加速している最大の要因であると言っても過言ではありません。精進に次ぐ精進でございます。

最後に

ここまで駄文ながらお読み頂いた皆様、貴重なお時間を頂き有難うございました。もし、私と同じ様に業界出身ではないものの、estieの事業領域に関心を持たれている方がいらっしゃいましたら是非お気軽にご連絡ください。すぐに業界の面白さに気づけると思いますし、estieの更なる大きな取組においては様々な武器を持つ皆様の力が絶対に必要です。

現在採用において積極的に募集をしている職種は以下となりますが、それ以外でもご興味ある方はぜひお話しましょう!

herp.careers

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