数多のスタートアップを見てきた商社マン兼ベンチャーキャピタリストがestie参画を決めた理由

はじめまして。
5月よりestieにジョインし、事業開発を担当している宮内です。
自己紹介も兼ねまして、これまでのキャリアとestieへの入社理由、今後の抱負について触れさせて頂きます。


【 プロフィール】
宮内 亮輔(みやうちりょうすけ)
1987年北海道生まれ。
慶應義塾大学法学部卒業後、2010年に伊藤忠商事へ入社。
伊藤忠では、北米IT商材の日本市場展開、SIer(日本及び東南アジア)での営業/事業開発、ベンチャーキャピタルにおける国内外ITスタートアップへの投資/経営支援及びファンド運営等11年間にわたり情報産業分野における幅広い事業を経験。
2021年5月よりestieへ参画し、事業開発を担当。

伊藤忠・情報産業分野でのキャリア

伊藤忠で情報産業分野を志望した背景

かなり前の話ではありますが、11年ほど前に伊藤忠商事へ入社した理由は、
「相手先企業の成長支援が出来るような事業に携わりたい」という想いと、
総合商社では自ら相手企業の商品/サービスの販路を開拓し、投資も実行し、経営に参画したりもする、幅の広さを魅力に感じたことでした。
当時は内定時の配属面談で、希望部署について語る機会があり、

  • 相手企業の成長支援をする上でも、新産業の創出による日本経済の新陳代謝に携わりたい
  • 情報産業が最も新産業創出に近く、ベンチャーキャピタル事業も同分野で本格的にやっていた

という理由で情報産業部隊を志望し、運良くその通りに配属されました。

キャリアの礎となったSIer出向経験(日本/マレーシア)

入社2年目の頭からは、伊藤忠テクノソリューションズ(略称:CTC)というシステムインテグレーター(SIer)にて、4年間大手通信キャリア向けの営業及び新規事業開発に従事し、法人営業及び事業開発の基礎を自社メンバーやお客様から叩き込んでもらいました。
SIerのビジネスモデルはスタートアップ界隈やいわゆるDX文脈から良く批判されがちですが、SaaSスタートアップでいうところの「THE MODEL」を一人でぶん回す気合いと段取り力、顧客対応や社内連携を一手に担う胆力・責任感は人一倍醸成されたと勝手に思っています。

その後、2015年には、当時伊藤忠とCTCで共同買収をしたマレーシアの地場SIerへ出向/駐在し、ローカル社員600人の中に5名乗り込む日本人メンバーの最若手として、
マレーシア全土(+一部シンガポール/タイ/インドネシアも)の日系企業現地法人向けの案件を新規で獲得してくるというミッションに取り組みました。
言語/慣習の壁、買収/被買収の壁に、駐在当初は真正面からぶち当たりましたが、何とか乗り越えて現地メンバーともコラボレーションしながら、高温多湿な東南アジアを熱く泥臭く汗かきながら駆け回りました。
(このタイミングで気合いの丸刈りを発動させ、今に至ります。)

現地のメンバーとは今でも連絡を取り合うほどで、かけがえのない出会いと、逆境を楽しむ術を会得した2年間でした。

念願のベンチャーキャピタル出向

2017年に帰国してから数ヶ月後、伊藤忠入社前からの念願が叶い、ついにベンチャーキャピタル(VC)事業を営む伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(略称:ITV)に出向となりました。
将来有望な事業及びチームに投資をし、成長支援に携われることは、想像していた以上に楽しく、VC業界の先輩や同年代・若手のベンチャーキャピタリストの皆さんに刺激を受けながら、前のめりな日々を過ごしていました。
特に、起業家/スタートアップの皆さんの目の輝きや発する熱量に衝撃を受け、自らのポテンシャルを100%出し切る覚悟をいつも正面から感じさせてもらっていました。
以来、もっと多くの日本のビジネスパーソンが自らの持てる力を存分に発揮し合えれば、日本も成長への閉塞感を打破出来るのでは、と強く感じながらVCとして活動していました。
同時に投資先も含めて対面する様々な産業界において大きな負が根強く存在し、それをテクノロジーの力で抜本的に解決していくことを目指すスタートアップの姿勢に強く共感し、その取組みを側面支援するベンチャーキャピタリストとしての職務に邁進していました。

estieへ参画した理由

スタートアップ転職における選択軸

ベンチャーキャピタリストとして活動を始めてから3年が過ぎたタイミングで、そろそろITVへの出向が終わりを迎えてしまうことが見えてきました。自身の年齢も30代半ばに差し掛かっており、このタイミングでVCではなくスタートアップ側に飛び込み、内側から事業/組織の成長へ貢献するということに挑戦したい気持ちが抑えられなくなり、スタートアップへの転職を真剣に考えることになります。

スタートアップへのキャリアチェンジに際して、自分自身が持っていた軸は以下の通りでした。

  • シリーズAより前の、事業や組織の形が流動的かつポテンシャル満載なステージであること
  • 事業が対象とする市場の規模や抱える課題が一定程度大きいこと
  • B2B寄りの事業分野で、自らが事業開発として事業/組織の成長に貢献出来る可能性があること

ITV時代にVCとしてスタートアップへの投資検討をする時にもほぼ同じ検討軸を置いており(投資する際にも、自らが営業/事業開発の視点で投資先事業を伸ばせるイメージが持てるかはいつも大切にしていました)、転職に際しても共通した軸となっていました。

estie との出会いと決断

その中で運良く出会うことが出来たestieは、オフィス用不動産に関する膨大な情報をテクノロジーの力で整理することで、巨大市場における新たな情報インフラの構築を目指すアーリーステージのスタートアップであり、そこで自身が主に不動産業界の企業へアプローチをして行ける機会/役割を得られるのは、上記の選択軸と照らしても、非常に魅力的だと感じました。

また、スタートアップに投資をする際に実は最も重視する、「チーム」についても、先程の選択軸を超越した部分で一番重視していました(今回は自分自身が100%フルコミットでチームに参画するのでなおさら)。
その意味ではestieは代表の平井を中心に、対象業界を熟知するビジネスメンバーと、優秀なエンジニアチームで構成された若くて素晴らしいチームであるのは勿論のこと、何よりチーム全体から、個々人がスマートかつガッツに溢れながらも助け合う雰囲気や温かみ/柔らかさを肌で感じられたことが、「このチームの一員となって一緒に事業を成功させたい」、と決断するに至った最終的な要因でした。
(実際に面接当時は、自宅とestieオフィスが近く、夜に歩いてオフィスに何度も訪問出来たことで雰囲気が良くわかったことは地味に貴重だったかもしれないです。コロナ禍でもやはりオフィスの存在は重要です。)

estieでの挑戦

役割/ミッション

estieでは事業開発担当として、estie proの顧客セグメント拡張やestie社の非連続な成長に寄与する新たな取組みを推進するというのが主なミッションです。
これまでのキャリアで得た経験や培ったスキル、巡り合った皆さんとの繋がりの全てを大切にしながらも、当該業界における知見やネットワークを新たに貪欲に獲得し、事業機会をプロダクト/テクノロジーと繋ぎこむ力を研鑽していくことでestieの成長に貢献出来るよう努めます。

実際に入社してみて

GW明けから、estieで本格稼動しております。
早速お客様との商談に参加し、プロダクトも自ら使い倒し、裏でSQLを叩きまくり、と新たな学びの機会に溢れ、スタートから非常に刺激的な毎日を送っております。
また、時折(常に?)訪れる勝負どころにおいて、チームメンバーが文字通り一丸となってタスクに挑んで行く雰囲気も感じながら(実際に自分自身も沢山助けてもらいながら)仕事が出来て、純粋に楽しいです。


覚悟と抱負

大企業で何不自由なく恵まれた環境であった商社/伊藤忠から、アーリーステージど真ん中のスタートアップであるestieに転じることについて、リスクは当然有ると思っています。
一方で、リスクのないものに大きなリターンがついてくることは無く、estieで自ら創る様々なリターンをより大きなものに出来ると確信しています。

また、自分自身、真の理解へは道半ばであるものの、不動産の価値にはやはり国力がにじみ出るものであると感じています。
中でもestieが対象とするオフィスを中心とした事業用不動産は、社会に大きな付加価値を創出する為の知的生産活動の拠点です。
現代における国力の源泉を映し出すと言っても過言ではない事業用不動産。
その事業用不動産の取引に関わるプレーヤーへ合理性と効率性をもたらすことで、業界全体が新たな価値創出へ前進して行ける世界をestieが実現させられると信じています。

そして、元商社マン・元ベンチャーキャピタリストとしてこれまで活動してきた自分自身の職業人生において、このタイミングでestieに全身全霊を賭け、持てる力を100%出し切ることで、事業/組織の成長へ貢献し、日本社会へプラスのインパクトを与えられるよう日々精進して参ります。

そんなestieですが、事業拡大に向けてまだまだ仲間を募集しております!
ご興味有る方は是非ご応募ください!!


事業開発
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